東京にいながら世界一周!? おいしいものめぐり

昭文社の「東京にいながら世界一周!? おいしいものめぐり」を拝読して、世界各国の料理食べ歩きを始めました。コロナの影響で海外旅行に行けない皆様の、一服の清涼剤になれれば幸いです。

Zum Eichen Platz(アイヒェンプラッツ )【ドイツ料理】

第12回目は、港区赤坂にある「Zum Eichen Platz」さんに行ってきました。


こちらではコースではなくアラカルトでオーダーしました。頼んだメニューは次のとおりです。


・ホフブロイ オリジナルラガー(樽生ビール)
・シュパーテン オプティメーター(黒樽生ビール)
・フリュー・ケルシュ(瓶ビール)


・ソーセージ盛り合わせ
・田舎風オムレツ
・ケーゼシュペッツェレ
・アイスバイン(シュバイネハクセ風)
・ニュルンベルガーブラートヴルスト
・シュトレン
・コーヒー


ホフブロイ オリジナルラガー(樽生ビール)


まず、樽生ビールのホフブロイ オリジナルラガーを頼みました。
あまりに美味しそうで、写真を撮る前に一口飲んでしまいました。
1589年に、バイエルン国王のためのビール醸造する醸造所として設立された、ホフブロイ社のラガービールです。安定の美味しさ。とても飲みやすかったです。


ソーセージ盛り合わせ


次に、ソーセージ盛り合わせを頼みました。
4種類のソーセージに、ザワークラウトとフライドポテトが添えられています。ボリュームたっぷりで、2人で食べても十分な量がありました。


ソーセージは、おそらく、フランクフルト、ボックヴルスト、ブラートヴルスト、ヴァイスヴルストだと思います。
この一皿を注文すれば、一通り主なソーセージをいただける、お買い得なメニューでした。
ソーセージはどれも美味しくて、ビールとよく合いました。ザワークラウトも本格的で美味しかったです。


田舎風オムレツ


田舎風オムレツは、焼き上げたフライパンごと供されました。
それほど期待していなかったのですが、熱々ですごく美味しかったです。中には野菜がたっぷり入っていました。


ケーゼシュペッツェレ


ケーゼシュペッツェレは、チーズと生クリームで仕上げた、ドイツ南部発祥の手打ちパスタだそうです。
チーズと生クリームが濃厚で、白ワインともよく合いそうな味でした。マカロニのように小さめのパスタは、もちもちしてとても美味でした。


シュパーテン オプティメーター(黒樽生ビール)


ここで、アイスバインに備えて、シュパーテン社のオプティメーターを頼みました。
アルコール度数7.2%の黒ビールです。


シュパーテン オプティメーターは、元々は修道士の断食時の栄養源として作られていたものだそうです。
たしかに、深い香り、濃い褐色の輝き、ディープな味わいがあり、飲み物というよりは食べ物に近いような満足感のあるビールでした。
断食時の修道士を思いながら、しみじみといただきました。


アイスバイン(シュバイネハクセ風)


ここで、本日のメイン料理である、アイスバイン(シュバイネハクセ風)が運ばれてきました。
このお料理がいただきたくて、お店を予約した時からずっと楽しみにしていました。


アイスバインは、塩漬けの豚すね肉をタマネギ、セロリなどの香味野菜やクローブなどの香辛料とともに、数時間煮込んで作ったドイツ料理を代表する家庭料理です。
ここのお店では、アイスバインをオーブンで焼き上げて、皮の美味しさをさらに引き出していました。


量もたっぷりとあり、3~4人でシェアしても十分なほどのボリュームでした。
黒ビールとの相性もばっちりで、オプティメーターを飲みながら、香ばしい皮と柔らかいお肉を夢中でいただきました。
アイスバイン(シュバイネハクセ風)は調理に時間がかかるため、最初に注文しておくことをお勧めします。


フリュー・ケルシュ(瓶ビール)


ニュルンベルガーブラートヴルスト


すでにお腹いっぱいでしたが、まだ少し飲みたかったため、ケルンの伝統的ビールであるケルシュと、ニュルンベルグの焼きソーセージであるニュルンベルガーブラートヴルストを頼みました。


フリュー・ケルシュはハイネケンのように軽い味わいで、締めのビールにぴったりでした。
ニュルンベルガーブラートヴルストは、最初に注文したソーセージ盛り合わせにも入っていましたが、お肉の味がしっかりするソーセージでとても美味でした。


シュトレン


コーヒー


来店したのがクリスマスの時期だったため、デザートはシュトレンをオーダーしました。
レーズンやナッツが入ったシュトレンに、生クリームやカスタードクリームが添えられており、一緒にいただくと至福の美味しさでした。
コーヒーとの相性もよく、クリスマス気分を感じながら、ドイツ料理の余韻に浸っていました。


お会計は、2人でお腹がはち切れるぐらい飲食して15,000円ぐらいでした。
オーナーの女性がドイツ風の衣装を着て、自ら給仕をしてくださいました。外国人の女性ウエイトレスの方もいました。


店内には大きなスクリーンがあり、クリスマスの時期のドイツの風景を映していました。クリスマス市や電飾で飾られた街並みが美しく、コロナが落ち着いたらドイツに行ってみたいと思いました。


お会計の時に、オーナーの女性にドイツのことを少しお聞きしましたら、すごく嬉しそうにお話してくださいました。
店内にはドイツの素朴さと温かさが漂っており、またビールを飲みに伺いたいと思いました。


美味しかったです。
ごちそうさまでした!!

XIRINGUITO Escriba(チリンギート エスクリバ)【スペイン料理】

第11回目は、渋谷区渋谷にある「XIRINGUITO Escriba」さんに行ってきました。


頼んだコースは「【DINNERコース】選べるパエリアやイベリコハム、選べるデザートなど全8皿」5,000円(サービス料・消費税込み)です。
一休で予約しました。


コース内容は次の通りです。


■“エアバッグ”イベリコハム
■チリンギートサラダ
■本日の鮮魚のセビーチェ
■ムール貝の白ワイン蒸し
■キビナゴ&カラマリのフライ
■パタータスブラバス
■お好きなパエリアまたはフィデウア
 ・本日のパエリア(季節によってプラス料金あり)
 ・イカスミ(一人+330円)
 ・バレンシア 
  ※チキンベースのパエリア
 ・海の幸、山の幸ミックスパエリア(一人+550円 )  
 ・エスクリバ(一人+660円)
  ※海老の出汁を使ったパエリア
■お好きなデザート
 ・クレマカタラーナ
 ・バスク風チーズケーキ
 ・本日のアイス
■コーヒーまたは紅茶


ワインは「オリヴァレス・ティント」というスペイン産の赤ワインを頼みました。




“エアバッグ”イベリコハム


まず、1つ目の前菜として、“エアバッグ”イベリコハムが出されました。
エアバッグに見立てたクリスピーなパンの上に、スペイン産 イベリコ豚の生ハムがたっぷりと載せられています。パンを崩しながら、生ハムと一緒にいただきました。


生ハムが本格的で大変美味しかったです。ほんのり燻製の香りがして、赤ワインともサクサクしたパンともよく合いました。


チリンギートサラダ


2つ目の前菜として、チリンギートサラダが出されました。
カッテージチース、クルミ、葡萄、レタスの入ったサラダで、ドレッシングの酸味とチーズのコクがよくマッチしていました。野菜がたくさん食べられて嬉しかったです。


本日の鮮魚のセビーチェ


3つ目の前菜として、本日の鮮魚のセビーチェが出されました。
セビーチェとは魚介類のマリネのことだそうです。魚介類は日によって違うみたいですが、本日はカツオを使用していました。


玉ねぎとレモンとオリーブオイルがカツオの生臭さを打ち消していて、さっぱりとしてとても美味しかったです。


ムール貝の白ワイン蒸し


4つ目の前菜として、ムール貝の白ワイン蒸しが出されました。
大きなムール貝を殻ごと白ワイン蒸ししたもので、熱々の貝の汁がとても美味でした。レモンを絞っていただくと、いくらでも食べたくなる美味しさでした。


キビナゴ&カラマリのフライ


5つ目の前菜として、キビナゴ&カラマリのフライが出されました。
カラマリとはイカリングのことだそうです。セモリナ粉を使いた生地で、キビナゴとイカをカラッと揚げてありました。


添えられている2種類のソース(1つはトマト味、1つはマヨネーズ味)がとても美味しくて、スナックのようにぱくぱくとキビナゴとイカを食べてしまいました。
赤ワインとの相性もとても良かったです。


パタータスブラバス


6つ目の前菜として、パタータスブラバスが出されました。
パタータスブラバスとは、ブラバスソースをかけたフライドポテトのことだそうです。フライドポテトといってもよくある細長い形ではなく、小さめのじゃがいもをいくつかに切ったものをじっくりと揚げてありました。


ソースは、ブラバスソースとアリオリソースの2種類がかかっていました。
ブラバスソースはトマトやパプリカなどの赤い野菜をベースにしたソースで、ピリ辛仕立てでした。アリオリソース(にんにくマヨネーズ)はガーリックが効いており、濃厚でポテトとよく合いました。
ほくほくしたポテトをソースにつけていただくと、いくらでも赤ワインが進みました。


パエリア(エスクリバ)


パエリアはエスクリバ(海老の出汁を使ったパエリア)を選びました。
2人用のテーブルがいっぱいになるぐらいの、大きな鉄製の平鍋で運ばれてきました。
具材は、エビ、ムール貝、アサリ、白身魚、パプリカなどです。鉄鍋を傷つけないように木のスプーンでいただきました。


パエリアにはエビなどの魚介類から出た出汁がたっぷりと浸み込んでいて、とても美味しかったです。濃厚な魚介類の旨味を味わいながら赤ワインをいただくと、至福の境地でした。
しっとりした鍋中央部のパエリアも、カリカリした鍋周りのパエリアも、どちらも美味でした。赤ワインを飲みながら、米粒一粒まで、木のスプーンで削っていただきました。


デザート(バスク風チーズケーキ)


コーヒー


デザートはバスク風チーズケーキを選びました。
濃厚でしっとりとしたチーズケーキで、熱いコーヒーと一緒にいただくと、チーズの甘さが身体に沁みわたりました。添えられたブルーベリーソースにつけても、とても美味しかったです。
コース料理の締めくくりに最適なデザートでした。


お会計はコース2人前とワイン一本で約15,000円でした。
お店は渋谷駅に直結したビルの中にあり、渡り廊下で行けるのでとても便利でした。
パエリアを大きな鉄鍋で作っているところも見ることができるので、視覚的にも楽しかったです。


前菜はすべて美味しかったのですが、やはりパエリアが絶品でした。
ほかほかの日本のご飯も大好きですが、魚介類のエキスが浸み込んだほくほくカリカリのパエリアもとても美味しいです。
他にも色々な種類のパエリアがあるようなので、またパエリアをいただきに再訪したいと思いました。


美味しかったです。
ごちそうさまでした!!

Yıldız Turkish Restaurant & Bar (ユルディズ トルコレストラン)【トルコ料理】

第10回目は、大田区蒲田にある「 Yıldız Turkish Restaurant & Bar 」さんに行ってきました。


頼んだコースは、Cコース2,980円(税別)です。
食べログで予約しました。
コース内容は次のとおりです。


・スープ
・サラダ
・パン
・4種の前菜盛り合わせ
・トルコのピザ
・ドネルケバブ
・トルコの紅茶
・トルコのデザート


ワインは「ヤクーツ」という、トルコの赤ワインをいただきました。


スープ


チョルバというトルコの赤いスープでした。
トマトと唐辛子が入っており、ピリッとしたトマトスープという味わいでした。中にチーズが入っており、トロリとして美味しかったです。


サラダ


チョバンサラダという、トマトとキュウリと玉ねぎとピーマンのサラダでした。
細かく刻んだキュウリとトマトがたっぷりと入っており、ビネガーを使ったドレッシングとよくマッチしてとても美味しかったです。
飾り切りされたキュウリと人参がお皿に乗っており、異国の雰囲気を醸し出していました。


パン


エキュメックというトルコのパンでした。
焼きたてでホカホカと温かく、ナンよりもしっかりとした味わいのパンでした。
サラダや前菜を乗せていただくと、即席のサンドイッチとなり、とても美味しかったです。


前菜


キュチュック・メゼという4種類の前菜が乗ったお料理でした。
前菜は、トマトと野菜のピリ辛ペースト、ひよこ豆と胡麻のペースト、ゆでナスとヨーグルトのペースト、ほうれん草とヨーグルトのペーストでした。
パンに乗せて食べたり、ワインと一緒にいただきました。それぞれに味わい深く、パンやワインととてもよく合いました。


赤ワイン


「ヤクーツ」というトルコの赤ワインをいただきました。
「ヤクーツ」は、東アナトリア地方のオクズギョズ種、ボアズケレ種などの地元の品種で造られたワインだそうです。
ブドウの品種は聞いたことがありませんでしたが、酸味と渋みのバランスが取れた、香り豊かなコクのある赤ワインでした。地中海の太陽を感じさせる果実味の高いワインで、トルコの野菜たっぷりのお料理に良く合いました。


トルコのピザ


ウスパナック・ピザという、ほうれん草とチーズがたっぷり入ったトルコのピザでした。
ボリュームもたっぷりで、この一品だけでランチなら十分の量がありました。パンとチーズとほうれん草がよくマッチして、トロリと溶けたチーズがワインとよく合いました。
付け合わせにピリ辛のトマトペーストが乗っていました。こちらをピザに少し載せて食べても、ピリッとして美味しかったです。


ドネルケバブ


味付けをした鶏肉を重ねて固まりにし、回転させながら焼いたものを削ぎ切りにしたケバブだそうです。
こちらもボリュームたっぷりでした。
写真だと大きさが分かりにくいですが、この一品だけでディナーとして十分な量がありました。


鶏肉のケバブにはオーロラソースのようなソースがたっぷりとかかっていました。添えられたライスやサラダと一緒にいただくと、鶏肉の旨味が際立ってとても美味しかったです。
鶏肉のケバブは、カリッと焼かれた外側とジューシーな内側のお肉が同時に味わえて、とても美味でした。


トルコの紅茶


トルコのデザート


最後にチャイと呼ばれるトルコの紅茶と、スットゥラッチというライス入りプリンが出されました。
チャイはあっさりしていてとても飲みやすくて、日本のお茶のようでした。
ライス入りプリンはミルクプリンのような味わいでした。ライスは濾されているらしく、舌触りはプリンそのものでした。
優しい甘さで、ラストを締めくくるのにふさわしいデザートでした。



お会計はコース2人前とワイン1本で約10,000でした。
シェフの方も給仕の方も外国人で、特に給仕の方はとても日本語が上手でした。
ボリュームもたっぷりで、とてもお腹いっぱいになりましたが、最後まで美味しくいただくことができました。イラン料理に雰囲気が似ていましたが、トルコ料理の方が食べやすかった気がします。


お店の中に大きなテレビ画面があり、そこにトルコの風景や人々の様子が映し出されていました。お料理をいただきながら見ていましたが、面白くて見飽きなかったです。
店内にはトルコの照明やトルコ絨毯が使われており、エキゾチックな雰囲気でした。


お店を出る時に給仕の方が、「コロナのなか来ていただきありがとうございます」とおっしゃってくださいました。深々と頭を下げていただき、こちらも「美味しかったです。ありがとうございます」と頭を下げました。
早くコロナが収まってほしいと思いながら、帰途につきました。


美味しかったです。
ごちそうさまでした!!