東京にいながら世界一周!? おいしいものめぐり

昭文社の「東京にいながら世界一周!? おいしいものめぐり」を拝読して、世界各国の料理食べ歩きを始めました。コロナの影響で海外旅行に行けない皆様の、一服の清涼剤になれれば幸いです。

ベトナムちゃん【ベトナム料理】

第6回目は新宿区百人町にある「ベトナムちゃん」に行ってきました。


こちらではコースではなくアラカルトでオーダーしました。頼んだメニューは次のとおりです。


・生春巻き

・揚げ春巻き

・揚げ豆腐のレモングラス炒め

・パインセオ

・牛肉しゃぶしゃぶフォー

・デザート(チェーとココナッツアイスクリーム)


生春巻き


ベトナム料理定番の生春巻きはとても大きくて、野菜がたっぷり入っていました。

前菜にピッタリで、これから出てくる料理への期待が高まります。

ピリ辛のタレにつけると、より美味しかったです。


揚げ春巻き


揚げ春巻きは、小さめの春巻きを油で揚げて野菜にくるんだ後、甘酸っぱいタレにつけていただく料理です。

春巻きの皮がサクサクして、熱々なのに夢中で食べてしまいました。


飲み物はベトナムビールをいただきました。

まず、333(バーバーバー:写真左)とサイゴンビール(写真右)を飲み比べてみました。



333は日本のラガービールに近い味わいでした。

どなたでも美味しくいただけると思います。

サイゴンビールはあっさりしていて、ハイネケンのような味わいでした。


揚げ豆腐のレモングラス炒め


揚げ豆腐のレモングラス炒めは、名前のとおり、四角に切った硬めの豆腐を油で揚げて、炒めたレモングラスを振りかけた料理です。

熱々の揚げ豆腐はビールにぴったりでした。

炒めたレモングラスも香ばしくて美味しかったです。


パインセオ


パインセオはベトナム風お好み焼きです。

オムレツのようにみえるのは、米粉とターメリック、ココナッツミルクを混ぜてパリパリに焼いた生地です。


二つ折りされた生地の中には、茹でたもやしや海老、焼いた豚肉などが入っています。

これをナイフとフォークで食べやすく切って、大盛りの葉物野菜でくるんでいただきます。

魚醤と唐辛子をベースにしたタレには、大根と人参のなますが入っており、タレを具材にかけていただくと、驚きの美味しさでした。


葉物野菜はサニーレタス、パクチー、水菜、シソです。

パインセオも葉物野菜も大きなお皿にたっぷりと盛られており、これで1,500円ですのでとてもお得だと思います。

味・量・値段ともにグッドなお料理でした。


ここで次のベトナムビールを頼みました。

ピエール・ラルー(写真左)とフエビール(写真右)です。



ピエール・ラガーもフエビールもあっさりしていて、サイゴンビールに近い味わいでした。

暑い国で飲むには、とてもいいと思います。


牛肉しゃぶしゃぶフォー


牛肉しゃぶしゃぶフォーは、牛でとった出汁にフォー(米粉で作った麺)と薄切り牛肉の入った麺料理です。

出汁はコクがありながらも飲みやすく、フォーと一緒にいただくといくらでもお腹に入っていく感じでした。

量もたくさんあり、夫と2人で一杯を分け合っても十分満足しました。


チェー(写真左)とココナッツアイスクリーム(写真右)


チェーはベトナム風ぜんざいです。

タピオカや小さくカットした豆や芋をココナッツミルクで煮込んだデザートで、やさしくてホッとする味わいでした。

ココナッツアイスクリームは定番の美味しさでした。


お会計は料理5皿とデザート2皿、ビール4本で10,000円弱でした。


このお店には何回か来たことがありますが、いつ来ても美味しいです。

どのお料理にも野菜がたっぷりと使われており、あまり辛くないので、東南アジア料理初心者の方にも食べやすいと思います。

お兄さんが1人で給仕をしていましたが、テキパキとした動きでたくさんのお客さんの注文を捌いていました。


美味しかったです。

ごちそうさまでした!!

LA MERE POULARD(ラ・メール・プラール)【フランス、モン・サン・ミッシェル料理】

第5回目は、千代田区丸の内にある「LA MERE POULARD」さんに行ってきました。




頼んだコースは「【選べるコース料理 全4品】+ワインペアリング」4,500円(サービス料・消費税込み)です。

一休で予約しました。


コース内容は

■前菜

~下記より1品選択~

1.季節野菜のヴルーテ ガーリッククルトン

2.オニオンスープとガーリックチーズクルトン

3.チキンとマッシュルームのクリームスープ

4.季節野菜とボイルドエッグのサラダ レモンソース

5.サーモンと海老、ボイルエッグのサラダ マスタードソース

6.チキンとボイルエッグのサラダ カレー風味のハニーソース


■ラ・メール・プラール 伝統のスペシャリテ スフレオムレツ

~オムレツの添え合わせを下記より1品選択~

1.ベーコン チーズ ポテト

2.スモークサーモンとポテト

3.キノコのクリーム

4.海老とラタトゥイユ

5.ホタテ貝とラタトゥイユ(+300円)

6.フォアグラのポワレ キノコと押し麦のクリームリゾット(+300円)


■付け合わせ

・パン


■デザート

~デザートワゴンより2種類選択~


■食後のお飲み物

コーヒー、エスプレッソ または 紅茶


ペアリングワインは3杯(シードルもしくはスパークリングワイン、白ワイン、赤ワイン)でした。


前菜


前菜は「サーモンと海老、ボイルエッグのサラダ マスタードソース」を選択しました。

ボイルエッグの黄身が半熟で、サラダやドレッシングと混ぜ合わせていただくと、とても美味しかったです。

サーモンや海老も大きくてプリプリしていました。


サラダの下にマスタードソースが敷いてあり、さらにサラダの上からレモンドレッシングがかかっていました。

上から順に混ぜながらいただくと、味わいに変化があり、色々な味を楽しめました。


シードルとスパークリングワイン


シードルは甘口と辛口から選べましたが、私は甘口にしました。

リンゴの味がしっかりして、とても美味しかったです。

ペアリングワインは、この後、お料理に合わせて白ワインと赤ワインをいただきました。


スフレオムレツ


パン


スフレオムレツの付け合わせは、「フォアグラのポワレ キノコと押し麦のクリームリゾット」にしました。


スフレオムレツはモン・サン・ミッシェルの名物料理だそうです。

メレンゲのようにふわふわの舌触りで、付け合わせのキノコと押し麦のクリームリゾットと合わせると、口の中で溶けていくようでした。

スフレオムレツの下にあるフォアグラのポワレも、絶妙な火加減で、赤ワインによく合いました。


スフレオムレツは大きなお皿いっぱいのボリュームがありますが、材料は3個分の卵とバターのみだそうです。

口当たりが優しくてパクパク食べられますが、食べ終わるとけっこうお腹いっぱいになりました。


デザート



コーヒー


デザートは、デザートワゴンより1人2種類を選択する形でした。

今月は私の誕生日だったため、オプションで1人分だけ「メッセージつきデザート盛り合わせ」にしていただきました。

私の分のデザートは、主人のお皿に乗せていただきました。


「メッセージつきデザート盛り合わせ」は花火がついていて、とても華やかでした。

ウエイターの方が「おめでとうございます」と言ってくださり、写真も撮ってくださいました。


デザートワゴンには10種類ぐらいのデザートがワゴンに乗っていました。

ウエイターの外国人男性が一つ一つのテーブルにワゴンを運んでくださり、1人ずつデザートを給仕してくださいました。

とても優雅で満ち足りた気分になりました。


デザートは濃厚なチョコレートケーキやレモンムース、しっとりと焼き上げたパウンドケーキやクリームブリュレなどで、どれもとても美味しかったです。


お会計は、「コース+ワインペアリング」2人前とデザートのオプション込みで、10,000円と少しでした。


店内にはシャンソンが流れ、壁にはたくさんのモン・サン・ミッシェルの写真が貼られていました。

キッチンの壁には、銅色に輝くフライパンがたくさん掛けられていました。

これはモン・サン・ミッシェルにある本店と同じ作りだそうです。

フランスの香りのするとてもお洒落で優雅なお店でした。

また、ウエイターの方も笑顔が多く親切で、素敵な時間を過ごすことができました。


美味しかったです。

ごちそうさまでした!!

Jame Jam(ジャーメジャム)【イラン料理】

第4回目は杉並区阿佐ヶ谷南にある「Jame Jam」さんに行ってきました。



頼んだコースはシーラーズコース(1人3,000円 税抜き)とチュニジア産の赤ワイン1本です。

予約は直接お店に電話で行いました。

コース内容は次のとおりです。


・ 前菜3種 + ナン

・串焼き3種 (ジュージェ・キャバーブ、ラム肉のクービーデ・キャバーブ、鶏肉のクービーデ・キャバーブ))

・煮込み + ライス

・デザート、 食後の飲み物(ペルシアンティorペルシアンコーヒー)付き


前菜3種


前菜は右からミルザガセミ(焼きナスのペースト)、ホムス(ひよこ豆と白ゴマのペースト)、マスティネ(ペルシャ産チーズ)です。

前菜と一緒に焼きたてのナンが出されました。


ナン



ミルザガセミはナスとトマトを主としたペーストで、あっさりとした中にも野菜の美味しさが感じられました。

ホムスはゴマと豆とオリーブオイルのペーストでした。ゴマの風味が美味しかったです。

マスティネはクリームチーズのような味わいでした。


前菜はナンと一緒に食べてみてくださいとのことでした。

焼きたてのナンが香ばしく、前菜を挟んで食べると、オリエント式のサンドイッチのようでした。


前菜はチュニジア産の赤ワインともよく合いました。

特にマスティネはこれだけで赤ワインを何杯か飲めそうなほど、ワインとマッチしていました。


チュニジア産赤ワイン


串焼き3種


串焼きは上から、鶏肉のクービーデ・キャバーブ、ジュージェ・キャバーブ、ラム肉のクービーデ・キャバーブです。


キャバーブとは串焼きのことで、クービーデ・キャバーブはミンチ肉の串焼きのことだそうです。

ジュージェ・キャバーブは鶏肉のぶつ切りの串焼きでした。


3種類ともスパイスで味付けしてあり、程よい塩加減で美味しかったです。

イラン式の焼き鳥といったところでしょうか。

ラム肉のクービーデ・キャバーブは、羊の臭みはまったくありませんでした。ラム肉の旨味だけが感じられました。


付け合わせのパプリカのようなものは、辛味のない唐辛子だそうです。

京野菜とのことで、食材が手に入った時のみ供されるようです。

パプリカのような味わいで、キャバーブと交互に食べると、キャバーブの美味しさをより強く感じることができました。


煮込み+ライス


煮込みは、たくさんの種類のハーブと金時豆を塩胡椒で味付けして煮込んだものだそうです。

ハーブの種類と量を調節して、特定のハーブの味や香りが突出しないように作っているとのことでした。


香草が柔らかくて味わい深く、噛むほどにハーブの美味しさを感じられました。

ライスと合わせると汁かけご飯のようになり、香草を使った和食のようでした。


ライスはインディカ米を使ったサフランライスです。

サフランは本物のサフランを使っているとのことでした。

金時豆も柔らかくて美味しかったです。


デザート


ペルシアンティー


デザートはバラのシロップをかけたアイスクリームでした。

バラのシロップは手作りだそうです。

バラの香りとバニラアイスクリームがよく合って、美味しかったです。


ペルシアンティーはエキゾチックな香りのする紅茶でした。

ペルシアンティーの正しい飲み方は、角砂糖を先に口に含んで、その後紅茶を飲み、口の中で砂糖と紅茶を混ぜ合わせて味わうそうです。

試したみたところ、ペルシアンティーの香りが強く感じられて、優雅な気分になれました。


お会計はコース2人前とワイン一本で約10,000円でした。


イラン出身のシェフ兼オーナーの男性が、1人で切り盛りされていました。

この日は他にお客さんがいなかったこともあり、オーナーの方から色々とイランのお話をうかがうことができました。

イランはペルシャと呼ばれていた昔から、日本との繋がりが深い国だったそうです。

イラン料理は香草をたくさん使っているにもかかわらず、あまりスパイシーではなく、とても食べやすいお料理でした。


美味しかったです。

ごちそうさまでした!!