東京にいながら世界一周!? おいしいものめぐり

昭文社の「東京にいながら世界一周!? おいしいものめぐり」を拝読して、世界各国の料理食べ歩きを始めました。コロナの影響で海外旅行に行けない皆様の、一服の清涼剤になれれば幸いです。

Jame Jam(ジャーメジャム)【イラン料理】

第4回目は杉並区阿佐ヶ谷南にある「Jame Jam」さんに行ってきました。



頼んだコースはシーラーズコース(1人3,000円 税抜き)とチュニジア産の赤ワイン1本です。

予約は直接お店に電話で行いました。

コース内容は次のとおりです。


・ 前菜3種 + ナン

・串焼き3種 (ジュージェ・キャバーブ、ラム肉のクービーデ・キャバーブ、鶏肉のクービーデ・キャバーブ))

・煮込み + ライス

・デザート、 食後の飲み物(ペルシアンティorペルシアンコーヒー)付き


前菜3種


前菜は右からミルザガセミ(焼きナスのペースト)、ホムス(ひよこ豆と白ゴマのペースト)、マスティネ(ペルシャ産チーズ)です。

前菜と一緒に焼きたてのナンが出されました。


ナン



ミルザガセミはナスとトマトを主としたペーストで、あっさりとした中にも野菜の美味しさが感じられました。

ホムスはゴマと豆とオリーブオイルのペーストでした。ゴマの風味が美味しかったです。

マスティネはクリームチーズのような味わいでした。


前菜はナンと一緒に食べてみてくださいとのことでした。

焼きたてのナンが香ばしく、前菜を挟んで食べると、オリエント式のサンドイッチのようでした。


前菜はチュニジア産の赤ワインともよく合いました。

特にマスティネはこれだけで赤ワインを何杯か飲めそうなほど、ワインとマッチしていました。


チュニジア産赤ワイン


串焼き3種


串焼きは上から、鶏肉のクービーデ・キャバーブ、ジュージェ・キャバーブ、ラム肉のクービーデ・キャバーブです。


キャバーブとは串焼きのことで、クービーデ・キャバーブはミンチ肉の串焼きのことだそうです。

ジュージェ・キャバーブは鶏肉のぶつ切りの串焼きでした。


3種類ともスパイスで味付けしてあり、程よい塩加減で美味しかったです。

イラン式の焼き鳥といったところでしょうか。

ラム肉のクービーデ・キャバーブは、羊の臭みはまったくありませんでした。ラム肉の旨味だけが感じられました。


付け合わせのパプリカのようなものは、辛味のない唐辛子だそうです。

京野菜とのことで、食材が手に入った時のみ供されるようです。

パプリカのような味わいで、キャバーブと交互に食べると、キャバーブの美味しさをより強く感じることができました。


煮込み+ライス


煮込みは、たくさんの種類のハーブと金時豆を塩胡椒で味付けして煮込んだものだそうです。

ハーブの種類と量を調節して、特定のハーブの味や香りが突出しないように作っているとのことでした。


香草が柔らかくて味わい深く、噛むほどにハーブの美味しさを感じられました。

ライスと合わせると汁かけご飯のようになり、香草を使った和食のようでした。


ライスはインディカ米を使ったサフランライスです。

サフランは本物のサフランを使っているとのことでした。

金時豆も柔らかくて美味しかったです。


デザート


ペルシアンティー


デザートはバラのシロップをかけたアイスクリームでした。

バラのシロップは手作りだそうです。

バラの香りとバニラアイスクリームがよく合って、美味しかったです。


ペルシアンティーはエキゾチックな香りのする紅茶でした。

ペルシアンティーの正しい飲み方は、角砂糖を先に口に含んで、その後紅茶を飲み、口の中で砂糖と紅茶を混ぜ合わせて味わうそうです。

試したみたところ、ペルシアンティーの香りが強く感じられて、優雅な気分になれました。


お会計はコース2人前とワイン一本で約10,000円でした。


イラン出身のシェフ兼オーナーの男性が、1人で切り盛りされていました。

この日は他にお客さんがいなかったこともあり、オーナーの方から色々とイランのお話をうかがうことができました。

イランはペルシャと呼ばれていた昔から、日本との繋がりが深い国だったそうです。

イラン料理は香草をたくさん使っているにもかかわらず、あまりスパイシーではなく、とても食べやすいお料理でした。


美味しかったです。

ごちそうさまでした!!